TypeScript選択で変わった開発体験|型安全
TypeScriptとは何か
TypeScriptは、Microsoftが開発したJavaScriptの上位互換言語です。JavaScriptに静的型付けの機能を追加することで、より安全で保守しやすいコードを書けるようになります。 私たちアイスタでは、AI学習サポートアプリ「アイスタ」の開発において、最初からTypeScriptを採用しています。学習者一人ひとりに寄り添うサービスを作るには、堅牢で信頼性の高いシステムが欠かせないと考えたからです。 TypeScriptの基本的な特徴は以下の通りです:
- 静的型付け: コンパイル時にエラーを検出
- JavaScriptとの互換性: 既存のJavaScriptコードをそのまま利用可能
- 強力な開発支援: IDEでの補完機能やリファクタリング支援
- 大規模開発向け: チーム開発での品質維持
なぜTypeScriptを選んだのか
学習データの取り扱いに型安全性が必要だった
AI学習アプリでは、ユーザーの学習進度や理解度、AIの分析結果など、様々な種類のデータを扱います。これらのデータ構造が複雑になるほど、型の恩恵を強く感じるようになりました。 例えば、学習者の進捗データを扱う際のコード例です:
チーム開発での意図の共有
スタートアップの開発チームでは、限られたメンバーで効率よく開発を進める必要があります。TypeScriptの型定義は、コードの「仕様書」としても機能し、メンバー間での認識のズレを防いでくれました。 新しいメンバーがジョインした際も、型定義を見るだけで「このAPIがどんなデータを期待しているのか」がすぐに理解できるようになります。
将来の拡張性を考慮
私たちが目指すのは「人とAIが共に歩む学習体験」です。そのためには、AIの進歩に合わせてシステムも進化させていく必要があります。TypeScriptの型システムにより、機能追加や仕様変更の際のリスクを大幅に軽減できています。
開発効率への具体的な影響
バグの早期発見
導入から6ヶ月で、実際に以下のような効果を実感しています:
- コンパイル時エラー: 本来なら実行時に発生していたであろうバグの約70%を事前に検出
- リファクタリング時間: 大きな機能変更時の作業時間が約30%短縮
- デバッグ時間: 型関連のバグ調査時間が大幅に削減
開発時の安心感
特に印象的だったのは、開発チームのメンタル面での変化です。「このコード、本当に動くだろうか?」という不安が減り、機能実装そのものに集中できるようになりました。 学習者のモチベーション維持をサポートするサービスを作る私たちにとって、開発者自身が安心して開発に取り組める環境は非常に重要でした。
APIとフロントエンドの連携
バックエンドとフロントエンドで同じ型定義を共有することで、API仕様の変更時の影響範囲が明確になります。
開発を通じて学んだこと
型設計の重要性
TypeScriptを使い始めて気づいたのは、「型設計がサービス設計に直結する」ということです。学習データをどう構造化するかを考えることで、ユーザーエクスペリエンスの改善点も見えてくるようになりました。
段階的な導入の効果
最初から完璧な型定義を目指すのではなく、重要な部分から順次型を付けていくアプローチを取りました。これにより、学習コストを抑えながら着実にメリットを享受できています。
ドキュメントとしての価値
コードレビューの際、型定義があることで「なぜこの仕様になっているのか」が伝わりやすくなりました。これは、私たちのバリューである「つながる未来」の実現にも貢献していると感じています。
まとめ
TypeScriptの採用は、アイスタの開発において技術面だけでなく、チームの働き方や製品品質の向上にも大きく貢献しました。 「寄り添う技術」を目指す私たちにとって、TypeScriptは開発者に寄り添い、ひいては学習者により良いサービスを届けるための重要なツールとなっています。 もしあなたが学習関連のサービス開発やチーム開発の効率化を検討されているなら、TypeScriptの導入を検討してみてください。最初は小さな機能から始めても、その効果をきっと実感していただけるはずです。 --- アイスタでは、より良い学習体験を提供するため、今後も技術的な挑戦を続けていきます。開発の裏側や技術的な知見について、引き続きブログで共有していきますので、ぜひご注目ください。